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沖縄 石垣島・宮古島を行く | Yokohama Minato Cycling Club

沖縄 石垣島・宮古島を行く

あまりの寒さに自転車で走るには体が固まってしまう2月,暖かい所を走りたいと,沖縄の更に南,南西諸島を走りに行きました.石垣島は緯度的には台湾の台北より更に南,亜熱帯地方で,久しぶりに汗をかきながらのサイクリングとなりました.

行った島々:石垣島・西表島,宮古島・池間島・伊良部島・来間島
日程:2019年2月25日~3月1日 (4泊5日)
参加者:F本,I浦.

Day-1 羽田から石垣島,北半分を走破
Relive=https://www.relive.cc/view/2173992693
走行=76.7Kmm 獲得標高登り:987m (Stravaによる. 以下同じ) 

始発の電車で羽田に向かい,6:15発の石垣行きの飛行機に乗ります. 3時間半ほどのフライトで石垣空港に到着.早速自転車を組み立て,11時前には出走します.

途中,地場のみやげもの店があり,のんびりと犬が寝ていました.

そろそろ昼食の時間ですが,石垣島北端の平久保岬を一路目指します.高い山がある訳ではないのですが,登りと下りが交互に連続する道が続き,獲得標高が増えていきます.

岬の手前のセブンカラーズと言うレストランで昼食にします.ここは7室しかないペンションで,天気が良ければ屋上のサンデッキで海を眺めて一杯が最高でしょう.

ここまであまり車も会いませんでしたが,本線から離れて入った平久保岬の駐車場は賑わっていました.石垣島最北端の碑と灯台と一緒に,さんご礁と外海の線がはっきり分かれる海を見下ろす視野になります.険しいと言う程では無いが丘陵の続く風景が広がります.

ここから,川平湾近くの底地ビーチのホテルに向かいます.雨のパラつく中,またアップダウンの続く道を逆風に逆らいながらひた走り,時に雨に降られながら,マングローブ林のある川のゴムボートの群れを見ながら進みます.かなり降ったらしく水溜りも出来ています.

ようやくホテルに到着.ロビーにはレンタルの自転車と電動自転車が並んでいます.シーズンオフなので空いているらしく,自転車をクロークで預かってくれました.
窓の外は海とプール,夜はイルミネーションです.廊下の木目が気持ちよく落ち着きます.

夜はバイキングで,料理は印象に残る程ではありませんが,泡盛の品揃えはさすがです.ビールと泡盛で満足して走了.

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Day-2: 石垣島
Relive= https://www.relive.cc/view/2175979578
走行=29Km,獲得標高登り:222m

ゆっくりの朝食の後,いかにも熱帯樹の並木を抜けて出発です.

ここで痛恨のうっかりで,川平湾のグラスボートに乗るのを忘れました.船底のガラス窓から見る海底のさんごを楽しみにしていたのですが,残念.オーストラリアのゴールドコーストではスキンで泳ぎを選んでグラスボートには乗らなかったし,どうもご縁が無いようです.

道々,熱帯の花が咲いています.

途中,石垣やいま村との施設に寄りましたが,さらっとパスします.

観音崎灯台には,レンタル自転車で来ている観光客も多く,海岸には自転車の通れる道も有りました.後に走ってみましたが,程なく終了で一般道に戻されました.

その近くの唐人墓を探してウロウロ.標識よりも大分先に発見.反対から来ればすぐ分かるのでしょうが,手前の看板にだまされました.シーサーも狛犬と同様に一方は口を閉じ,他方は開けた阿吽のポーズと思っていましたが,ここでは両者共に口を開けています.口を閉じて災難から守り,口を開けて福を招き入れる,はずですが,中国から米国に送られる途中で既に災難で無くなった方の供養なので福を招く姿なのでしょうか?

沖合には微かに竹富島が見えますが,フラットで山が無いので分かり難い.

次に,石垣島鍾乳洞に行きます.坂を登った上にそれは有りました.鍾乳洞を中心に,動植物園を備えた観光施設ですが,客は我々だけ.鍾乳洞の入園料を払ったら,どこでも好きに見て良いよ,と.

このシーサーも両方とも口を開けていますね.

坂をやや下って,最初の鍾乳洞に入ります.照明はありますし,歩道は整備されていますが,誰も居ない洞窟は独特の雰囲気です.中には地下の川,鍾乳石とおなじみの眺めです.かなり山の上なのに,この先3000mで海まで続いています,の看板で,そこから先は通行止めです.ここは龍神鍾乳洞教会と称して,お祈りをする場に成っているようです.

動植物園の中にも色々な鍾乳洞がありますが,水没していたりして中に入れる感じではありません.各種の鳥小屋やヤギが居ます.

博物館の貝の標本は美しい色を見せてくれます.

昼食の場を求めて街に向かうと,何も無いところに「とうふ」の看板を発見.酷い穴ぼこ・水溜りだらけの悪路を行くこと200m,大勢の客で賑わうレストラン,と言うよりは食堂を発見.しかしながら残念なことに,昼をやや廻った位なのに売り切れ閉店の看板.もう少し早く行けば入れたのか,予約なしでは入れない店なのかは不明ですが,後で調べたら「とうふの比嘉」と分かりました.店には看板も何も無かったけれど有名みたいです.残念.

仕方ないので石垣の市街に入り,フェリー乗り場に直行し,明日の西表島行きの予定を確認します.嬉しいことに,自転車を丸ごとは持ち込めないと思った高速船も,料金を払えば乗せられる事が分かりました.しかし目的地の西表島の上原港行きは今日欠航しており,明日も朝になってみないと分からない,との事です.今日は風が強いとは思って居なかったのですが,上原航路は風に弱いようです.上原港に行き,大原港まで走って南下して高速船で帰るつもりでしたが,欠航なら大原港往復に変更する案で行きます.

予定が定まったところで街中に戻りかなり遅い昼食です.これで走了とビールで乾杯して,後は押し歩きでホテルに向かいます.

ここのホテルは各部屋に洗濯機が付いており,洗剤もフロントでくれます.部屋で洗濯機を廻し,昨日雨中を走った自転車の掃除をして夕方を待ちます.
ロビーにはフリードリンクが用意され,泡盛まであります.夕食に出る前にここで食前酒です.
街は綺麗に整備されています. 730と呼ばれる大きな交差点があり,何のことか気になっていましたが,このモニュメントで納得.米国式の車が右側通行から,日本式の左側通行に切り替わったのが7月30日だった記念なのです.

新鮮な魚で泡盛を楽しんだ後,三線の演奏を聞きに行きます.なかなか達者です.そう言えば,観音崎灯台の駐車場や,どこかの公園でも三線の練習をしている若者を見かけました.東京周辺で三味線の音が聞こえて来ることはめったにありませんが,こちらでは普通に練習しています.

今日は楽な行程でしたが,昨日よりは天気も良く,海の色も南国らしくなり,三線も聞き,満足でした.
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Day-3:西表島
Relive=https://www.relive.cc/view/2178394882
 走行=40Km, 獲得登り=485m

朝一番でフェリー乗り場に急ぎます.ラッキーな事に今日は欠航せず通常運行との事.早速切符を買って自転車持参で乗り込み,後部デッキの進行方向左側の客席の隙間,ブルーシートの影に自転車を押し込みます.右側は波しぶきを被るそうです.

7時に出航後は高速走行に入り,船底をドスンドスンと打ちながら波の上を飛んでいきます.海は白波が立ち,「うさぎが飛んでいる」状態です.良く欠航しないで走ってくれた,と思います.

上原港に到着して自転車を見ると,すっぽりとブルーシートで覆われて波がかからないようにしてありました.他にも多くの荷物が台車で運び出され,生活航路だと実感します.

港には何も有りませんので,すぐに出発します.しばらく行くと,両側が海の中を走ります.別に橋の上ではなく,船浦海中道路と言って,砂州の上の道で,左は海,右は海に通じる場所があれば海,無ければ湖ですが,ここでは海です.北海道の能取湖は湖だったのが2018年9月1日に漁業法上の海と認定された,と聞きます.

この道の中ほどに西表やまねこの像があり,向いの山に滝が遠望されます.

この辺りの道には「やまねこ注意」の看板や道路標識,路面の標示まであります.残念ながら夜行性の動物なので昼間は見られませんが,夜間ドライブならチャンスが多いのでしょう.

その先,大見謝ロードパークにマングローブ林の散策路がありました.潮の満ち干に伴い,かなりの流れが見られます.透明な水の中に小さな魚が流れに逆らって多数泳ぎ,それより大きな魚が狙って行くのもはっきり見えます.

展望台からは赤離島が岬の先端に見えます.海に流れ込む大見謝川の急流も澄んだ水で,水の島・西表の面目躍如です.

野原崎展望台からは目前にウ離島が見えます.ここまで来れば次の目的地,由布島もすぐです.前に見える大きな島は小浜島です.

由布島の売り物,水牛の引く車の乗り場に到着.売り物の牛車で島に渡りますが,観光バスが到着する時間帯なのでかなりの混雑です.チャーターの牛車の群と別に,定期便の牛車に乗り,御者の話を聞きながら海を渡ります.右側通行で,島から帰る空車が行列で次の客を運びに行くのが見えます.

水牛には各自に人間と同様の名前が付いており,基本的にむちなどは使わず,言葉で制御するので訓練には3年以上かかるそうです. 停車場で折り返す時も,勝手にUターンして空いている場所で止まります.

島ではお勧めの砂浜とジェラートに行きます.あまり時間も無くトンボ帰りでしたが,黒糖と,泡盛のジェラートを味わい,熱帯の花と椰子を楽しみました.

ここは水牛の池,休養中と子育て中の水牛のたまり場です.

干潮時と満潮時では大分水位が違うので,大潮の時には車の床の上まで海水が上がるそうです.水牛の角も体も大きいのが雄で小さいのが雌で,負荷の大きな満潮時はもっぱら雄を使うとか.帰りの車は,再教育中の水牛で,水に入ったところで止まってしまい,動き出してもどんどん右に流れて行くし,行きの倍くらい時間がかかりました.

さて,時間もないし昼抜きで大原港に急ぎます.飛行機輪行の準備をして,無事に高速フェリーに乗り,石垣港でようやく昼食,バスで空港に向かいます.

宮古島へは30分程度のフライト.今はフェリーも無いので唯一の交通手段です.
着陸するともう暗く,自走は諦めてタクシーでホテルに向かいます.このホテルにも部屋付きの洗濯機がありますが,洗剤は有料で泡盛もありません.昨日が例外でこれが普通でしょうね.
チェックインして,街に夕食に出ます.また泡盛を楽しみ,走了.

——

Day-4 宮古島 池間島 伊良部島

Relive=https://www.relive.cc/view/2180978989
 走行=60.2Km 獲得登=475m

今日は宮古島の北端から池間島に渡り,南下して南端の東平安名崎を廻り,西の来間島を経て,宮古市に戻る全島一周を計画しています.しかし,朝起きると豪雨.とても走れる状況ではありません.仕方なく出発を延期で様子見,ようやく11時頃になって出かけることにしました.

走り始めても豪雨では無いがずっと小雨の中,池間島を目指します.ひたすら登り下りを繰り返しながら北上し,世渡橋を渡り,池間大橋に着く頃にはようやく雨も上がりました.

池間島を一周します.途中で石垣を見ると,その辺に有る石を積んで石垣とする昔の石垣と見えます.

池間島灯台は特に眺望も無く,訪れる人も居ません.



その先には沖縄県最大の池間湿原が広がります.

池間大橋の袂に戻り,海カフェで昼食にします.
さすがにさんご礁という色合いです.

自転車を置いて雨を避けている変な構築物は,池間大橋の構造体の輪切りサンプルです.

宮古島に戻り,島尻のマングローブ林に向かいますが,直前で畑から流れ出した水で道路が冠水しており行く手を阻まれます.迂回路を探しても無い様なので,しばらく待つと車が来ました.見ているとそんなに水も深くは無い様なので,意を決して突っ切ることにしました.

行くと,立派な駐車場があり,木道が整備されています.

豪雨のために水は濁り,茶色です.立派な石の橋もあります.

広い公園を一周してから,次に向かいますが,今日はもう一周は諦めて短縮行程にします.

目標の一つ,伊良部大橋を目指します.しかし宮古市内で道に迷い,結局かなりな急坂をあちこち走る羽目になりました.遠回りにはなりましたが,なんとか「日本一長い無料の橋」に到着します.
この頃には薄日も射して,海の色が本来の明るさを見せます.

この橋は交通量も多く,強風が吹くので横を大型車が通ると怖い思いをします.

橋を渡って下から見ると,橋の大きさと高さが良く分かります.

宮古島側から見ると橋の長さが分かります.

これで本日は切り上げて,ホテルに戻ります.
例によって泡盛で走了.

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Day-5 宮古島 来間島
Relive=https://www.relive.cc/view/2182999689
記録開始忘れのため後半のみで 走行=14.7Km 獲得=139m

今日は飛行機に乗り遅れない事を優先にして,来間島経由で空港行きにします.
ホテルを出発し,交通量の多い道を来間島に向けてひた走ります.
橋の袂には,来間大橋の表示と,これが県営農道であるとの表示があります.

橋を渡り,来間島の展望台に登ります.竜宮城展望台と名付けられた展望台からは,広いグリーンの海,眼下に来間大橋,向いに東急リゾートホテルが見えます.このホテルに行って昼食にします.

ホテルはなかなかのリゾート気分で,手入れも良く,各種のマリンスポーツや水上スクーターの教室を開いているようです.

この木なんの木,と同じような木があります.

無事に空港に到着,輪行準備をして走了.

天気は今一つでしたが,南国の花に囲まれ,暖かく,快適に体のほぐれるサイクリングで,また行きたい場所に成りました.

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