走り出して30分ほどで三浦海岸駅に到着し、しばらく待つと9時を過ぎるころから徐々にメンバーが集まってきました。
今日は7台。
松輪の鯖、水揚げが無いときは当然のことながら食べられません。
前日の夕方に電話で聞けば水揚げ状況が分かる(=食べられる)という話に気付いたのは昨日のミーティングの時。
すでに手遅れでしたが食べられるか食べられないかは結局「出たとこ勝負」になりました。
簡単なブリーフィングを済ませ出発。
ほとんどが自分よりも10歳以上年上。
そのメンバーを相手に、後で聞いたところ、のっけから30km/h出ていたようです。
もちろん意識して出したんじゃなく「スピードに乗っちゃった」というのが正解ですが、さすがにメンバーそういったことは分かるはずもなく、途中気が付いて速度を調整しながら走ったものの、金田湾から松輪の大地に登る坂でもかなり先行してしまいました。
後続の状況をチラチラ見ながら松輪漁港に着いたのは、9時45分頃。
まずウェイティングリストに名前を書き、ここで11時の開店を待ちます。
早めに来て順番を取っておかないと食べることができない可能性があるからです。
名前を記入して開店まで裏手の海岸で適当に時間を潰しながら待つこと1時間。
やっと開店して中に案内され、待ちに待った〆鯖定食とご対面です。
〆鯖と言っても店で買ってくるものは芯までしめてありますが、ここでは漁協直営ということもあって半生の鯖が食べられます。
家では味わえないゼイタクです。
皆で旬の鯖に舌鼓を打ち、お腹も心も満足した後、今度はコースは後半戦に。
ところで、ここの食堂は今月20日で終了してしまうのですが、その理由が「板前が辞めてしまうから」とのこと。
青魚好きとしては非常に残念なのですが、近いうちに食堂が再開されることを願うばかりです。
(※どなたか立候補する方はいませんか?⇒YMCC熱望!)
コース後半、松輪から毘沙門の旧道をえっちらおっちら登っていくと、このルートを選定した目論見通りに走っている自転車は我々のみ。
岩堂山の山頂を掠めたその先には、大根畑を突っ切る爽快な下り坂が待っていました。
先頭にいるのを良いことに走りながら「人生、下り坂最高!」と叫んでいたとかいないとかw
当初、宮川公園に寄る予定でしたが、そのまま城ヶ島へ直行することにしました。
その途中、城ヶ島大橋の真ん中で海おっかなびっくり覗き込んだり記念撮影!
その後コース上にある渡船の船着き場に着いたのが考えていたよりも早かったので、廃校になった「三崎小学校城ヶ島分校」の見学をしました。
渡船に乗って三浦半島側に上陸。
そこから「海外町のスランプ構造」「諸磯の海岸隆起」といった地質構造を見学して、諸磯湾のマリーナで休憩。その後油壺マリンパーク前のトイレで休憩してのち、当初の三崎口駅での解散を三浦海岸駅に変更して(そして駅手前の食堂で『反省会』して)解散となりました。
距離的にも大したことは無かったのですが、地質時代にも遡る濃い目のライドとなりました。
毎年恒例の松輪サバライドですが、来年からどこで鯖を食べようか、というのが今後の課題ですね。
ご参加いただきました皆さん、お疲れさまでした。そして調子に乗って飛ばし過ぎてごめんなさいm(_ _)m
【Relive】
Relive ‘YMCCクラブラン201812 松輪サバライド’
Reported by F井
]]> 距離=55.2Km 獲得標高=642m (Stravaによる)
参加者:O湖,T本,I浦,3名.
日程を22日から8日に繰り上げて実施された月例クラブランは,3名で開催されました.
東急線多摩川駅に集合し,多摩川園跡地の公園を散策してから,すぐ近くの「多摩川台古墳群」,「亀甲山古墳」に参ります.
早速YMCCお得意の,「自転車を担いで階段登り」から古墳めぐりが始まります.
見たところ,ただの築山ですが,実はそれぞれが古墳で,全体として一つの古墳を構成しているようです.
古墳の後は,多摩川沿いに上流に向かいます.登戸あたりで内陸に入り,生田緑地に向かいます.目指すは「川崎市立日本民家園」にある古民家の蕎麦屋での昼食です.
園内は自転車禁止なので,例によって押し歩きで急坂を登り,蕎麦を目指します.
・・・が,何と長期休業中ではありませんか!
耐震工事の為に一年半も休みだそうです.
致し方なく,押し歩きで七草峠を越えて,専修大学方面に抜けます.
普通の店で昼食後に,鶴見川に出ます.今度は下流に向かって川沿いのサイクリングコースを走ります.
ここで驚いたのは,いつもの小径車ではなくロードで参加のT本さんの早いこと,道を良く知っていること! 近くに住んでいるのでこの辺は自分の庭の様なものと,ぐんぐんと引っ張って行きます.
鶴見川を大分下ったところでT本さんは引き返して帰宅,
残る二人は鶴見駅で走了,いつもの大鶴見食堂で反省会にて解散しました.
]]>
報告者 ヨコハマミナトサイクリングクラブ 大湖 茂
当日の行程を追体験する『relive(I浦さんご提供)』をご参照ください
https://www.relive.cc/view/1797865210
[1章 プロローグ]
この日の天候は、すこし遠くに積乱雲の浮かぶ晴天。気温暑く高湿度、これぞ日本の夏といえる朝となりました。出発地は、つくばエクスプレス線「みどりの」駅です。郊外駅の広いロータリーに、8名が列車輪行により集合しました。使用機種はランドナー2機、20吋小径車1機、700Cロード5機と多様です。全機が駅柵に沿って駐輪すると、クラブラン集合にふさわしい佇まいとなりました。
みどりの駅前で集合
今夏はなんだか慣れてしまったかのような猛暑日ですけれど、自分が担当するクラブランでは身が引き締まる緊張感です。当初行程を短縮し、休憩する回数と時間を多くしよう。発汗による脱水症に気を付けようと思いました。
[2章 走行技術]
谷田川に沿って進み、しばらく岸辺の未舗装路を行きます。
停車してトラブル対応の講習会
わたしの企画は、舗装されていない地道の区間を積極的に取り入れます。その理由は、轍(わだち)のついた、タイヤの滑りやすく潜りやすい道を行くときの走行技術を磨きたいから。地道の走法は、繊細かつ微妙な状況での舗装路の操縦に応用できるからです。たとえば、降り続く雨水の張った路面を走行するとき。また避けることのできない水たまり、泥水の乗った場所や砂のかぶった場所を突っ切るときなど安定して走ることができます。
未舗装の地道では、腰を浮かせ気味にして前後輪の荷重を平均します。
腕と脚は弾力的に伸縮させ、路面からの突き上げを吸収し安定を保ちます。
両手はハンドルをしっかりと保持しつつ、予定する進行方向が乱れないよう左右を繊細に修正します。
両脚は、踏み込む力と抜く力との合成です。それは力強く後方へ蹴りだす駆動力を得ること。また粘着するような、丁寧な駆動力を使い分けることです。
たとえば、砂利道や泥道に直進性を保つときの力強い走法に。そして溝状に掘られた轍の上部から底面へ降りるときの慎重な走法にと使います。このようなとき、わたしは軽めのギヤを選んでいます。
視線は進行方向のすこし先を意識するのがよいと思います。困難な路面では、つい手前に視線が行きがちですけれど、ほんとうの困難な路面はその先にあることが多いです。
山と川の間を走る日本の田舎道
谷田川の岸辺の地道は、しばらく先で生い茂る夏草に隠れてしまいました。仕方なく岸から離れ、整然と区画された水田と水田の境界線をなぞるように進みます。両岸の景色は、見渡す限り稲作の農業地帯となりました。
広がる田園
稲の生育は順調かと見受けます。刈り入れまであと少し、美味しい新米の季節が待たれます。わたしたちの食を支えてくださるコメ生産農家の方々に感謝です。
この日の先導は案内役のわたし。後続はH大サイクリングのOBとしてゲスト参加してくださったT辺さんにお願いしました。
見通しのきかない幅員の狭い場所では、自動車と遭遇したとき、わたしが「前から車!」と声を発します。T辺さんは、即座に後方へ向け大きな声で復唱してくれます。振り返ると、みなさんが路肩寄りに整列して走行しているのが見えます。
T辺さんのランドナーのフロントバッグには、行動地域の地図が挟んでありました。現在地と進行する方向を確認することは基本です。卒業して長くなりましたけれど、学生サイクリストOBはよく訓練されていて、とても頼もしく思いました。
稲作地帯の農道は、往来が少なく走りやすい
後方からの微風が背を押してくれますけれど、道巾が狭いので巡航速度は時速20キロ弱に抑えました。わたしはこれくらいの緩い速度でも、700C車輪で行くときは、ケイデンス(クランク軸の毎分回転数)を80回転程度にするギヤを選びます。その理由は、クランク回転数を高回転気味にして走るのが好きだから。たとえ低速度であってもです。
この状態が続くとじつに楽しいです、身体中に快感物質がめぐるような歓びを感じます。自転車は低速で走行しても充分に楽しめます。
集落を通過すると生活感が戻ります
[3章 休憩]
谷田川から牛久沼に至り、沼畔を西方に回り込みますと、西谷田川の流域に進入します。この川を遡るようにして進み、県道210号線の細見橋を渡りました。
橋を渡った川向うの地区では、多くの自動車と並走する県道210号線を行きます。小貝川と交わる手前で住宅街へ進路を変え、ほどなく牛久沼の南端に出ました。
木陰で休憩
水辺の公園には小さなあずまやが建っています。参加者から助言がありまして、その日陰に肩を寄せ合うようにして涼を求めました。
時刻は昼近く、大休止のあずまやで青空を見上げると…、まあ本日はこれくらいかなあ、暑いものね。汗も噴きだしてシャツがびしょびしょだ。冷たい飲み物で身体の中から冷却したら気持ちよいだろうなあ、と心より思いましたっけ。
この地点から国道6号線、すこし先で旧道を使い、JR牛久駅付近で軽く昼食をとることにしました。「軽く」というのは、次に訪問する「牛久シャトー」が、この日の本番だからです。
当館でたっぷり飲るための準備体操として、駅前ロードサイドのファミレスに入店します。待ちきれないわたしはここで生ジョッキを飲みましたよ。
[4章 シャトー]
食事と休養を済ませ、汗が引きますと、参加者は態勢を整え、線路を横切って約600m北東に所在する牛久シャトーへと移動しました。
ビールを飲んだ参加者は、これより徒歩で先発隊を追います。自転車を降りて曳き、喋りながら行くのも風情があるものです
牛久シャトーは、日本で最初の本格的なワイン醸造所と呼ばれます。現在はクラフトビールなども扱い、多様な燃料補給ができます。
シャトー入口にて
巨大なワイン樽 二階は博物館
レストラン入口
わたしたちは庭園を見渡す、ゆったりした雰囲気の館内レストランに席を取りました。冷水をチェイサーにして、地ビール、スパークリングワインなど、生ハムを肴に心ゆくまで堪能しました。
すっかりよい気分になり、クラブラン参加者は、午後遅くに牛久シャトーから自転車を曳いて歩きだしました。
自転車に乗らず、徒歩の行列となって駅に向かうわたしたち。歩道で行き交う歩行者のみなさんが興味深そうに眺めています。自転車は歩いても楽しいです。
『飲酒したら自転車を運転しない』、サイクリストの鉄則です。
自転車の運転は、車道の左側を走行し、交通信号を守り、歩行者を最優先する。
わたしたちクラブサイクリストが走行の模範となれば、交通安全を推進する一助となるでしょう。
見上げるほどの作品は日時計でした
当地の画家「小川宇銭」の河童も座ります
JR牛久駅前で自転車を分解し、各人は列車輪行にて帰宅します。
牛久駅前にて輪行準備
牛久駅ホームで列車を待ちます
常磐線にはすこし贅沢してグリーン車に乗り込みました。車両の平屋建て部は、小部屋状のコンパートメントに造られています。まるで貸切列車のような気分で、再び缶ビールにて懇談会が始まりました。
暑かったけれどよく走ったなあ…、車窓に流れる景色を眺め気分が高揚します。次回はどこへ走ろうか、何をしようかと話題は尽きず、自転車談義は盛り上がりました。
[5章 エピローグ]
さて、この日参加者のうち若干名にご感想を頂戴しております。この場をお借りしてご紹介いたします。(順不動)
【I浦さん】酷暑の中,最後のビールまでたどり着けたのは幸いでした.多種類のビールはそれぞれ主張があって楽しい味わいでした.
【F本さん】とにかく暑かったですね。ビール美味しくいただけて結構でした。
帰りの列車から変な雲の塊が見えて気になりました。今朝のニュースでは、ジブリアニメの「天空の城ラピュタ」みたいな、積乱雲の頂上部が広がって平らになった「かなとこ雲」として話題になっていました。
【T本さん】家族からは猛暑の中のサイクリングを呆れられましたが、2年ぶりの皆さんとの月例ラン、お蔭さまで楽しく走ることができました。
【M野さん】ライド経験の少ない私ではありますが、昨日は格段に暑いライドでした。いや〜 、あんなに汗が止まらないのは久しぶりでした。
【ゲスト参加T辺さん】私は今日のような少しひなびた所が好きです。距離が短いこともあり、最後まで走ることができましたが、輪行帰路の牛久駅構内で回りの景色が白く見えたのは熱中症だったのかもしれません。
【N地さん(当日お休み)】ビールの写真が入ってなかったのは、行けなかった組への配慮でしょうか。笑
以上、みなさんお疲れさまでした! 当日の走行約30km
Relive作成: I浦さん
写真提供:I浦さん、T辺さん、大湖
【お願い】『飲酒して自転車を運転すれば罰せられます』
飲酒したら、自転車を降りて歩行者になりましょう。自転車を曳いて歩けば、サイクリストも歩行者です。ただし酔って転倒したり怪我をしないでくださいね。また他の歩行者にぶつけたり、車に轢かれて事故の当事者にならないようお願いします。(この項、神奈川県警 交通相談センターに確認済みです)
]]>N地
]]>駅をバックに記念写真を撮ってからまずは松山空港を目指して西に向かいました。
全参加者が揃ったのはこの日から。
第2部のスタートです。
空港には20分ほどで到着。
空港からは南下し、40分ほど走ってコンビニに立ち寄り、小休止。
20分ほど走ったところで銭尾(三秋)峠に向けた登りに入りました。
20分ほどで峠に到着。
国道上にある峠で、残念ながら趣もないし見晴らしもききません。
峠を過ぎて5分ほど下ると伊予灘に出で視界が広がりました。
ここから大洲市長浜町までの海外沿いの道30kmが夕やけこやけラインです。
海岸沿いの道を快走すること10分、11時半過ぎに道の駅ふたみに到着。
ここでお昼です。
お魚屋さんがで店を出しており、そこで皆思い思いの買い物をしてテーブルを囲みます。
小魚の南蛮づけ、穴子の蒲焼、たこ飯、鯛めし、鱧天など多彩なラインナップに大満足。
土曜日ということもあってか、駐車場には車がたくさん停まっていました。
海をバックに写真を撮って、そのあと食事。
食事の後、しばらく土産物コーナーを見てから出発。
再び夕やけこやけラインを南西に向かって走ります。
この時間帯はちょうど追い風で巡行速度が30kmを越えました。
途中、鉄道写真の名所として有名な下灘駅を通り過ぎました。
名所だけあって、ホームには観光客らしき人が数人いるのが見えました。
写真を撮り忘れたのがちょっと残念。
道の駅を出発して45分。
景色が素晴らしい海岸沿いの道とはいえ15kmも走ると単調さに飽きてきます。
。休憩所に到着。「愛媛マルゴト自転車道」を推進しているだけあって、サイクルスタンドもあります。
ここで、M野さんとA荻さんが自転車を整備し、海をバックに写真を撮り、25分ほどで出発。
10分ほどでコンビニに到着し、ここでも休憩。
夕やけこやけラインではコンビニは2、3軒しかなく貴重な補給スポットです。
コンビニから5分ほど走ると、肱川の河口に出ました。
夕やけこやけラインの起点からここまで20km。
ここで夕やけこやけラインと別れて、県道24号にそって川を遡ります。
途中一部堤防上の道を走り、50分ほどで大洲市内国道56号に出ました。
市内に入って5分ほどのコンビニで小休止。
ポコペン横丁、おはなはん通りを経由して、15時半ごろ川に面した高台にある大洲城に到着。
松山城、宇和島城、ここ大洲城と愛媛のお城は高台にあるものが多いようです。
ちょうど肱川にかかる鉄橋を列車が通過するタイミングだったので、カメラにその様子を収めました。
会長とM野さんはお約束の顔ハメ看板に顔をハメ、天守閣をバックに集合写真を撮り、伊予大洲駅に向かいました。
16時頃駅に到着。
今日のサイクリングはここまでで、ここから宿泊地の宇和島までは輪行です。
輪行の準備を終えたメンバーを観察すると、やはりリュックは持ち物がまとまり動きやすそうに見えました。
リュックは走行時には体に負担がかかるものの輪行時は楽です。
逆にフロントバック等は走行時には体の負担が少なく楽ですが、輪行時は荷物が増え移動が大変になってしまい、輪行時と走行時の移動のしやすさがトレードオフの関係にあるようで、悩ましいところです。
17時過ぎに宇和島行きの特急宇和海が入線してきました。
自転車を置くスペースのことを考え、適当に散らばって乗車しました。
W辺さんと私は3両編成の最後尾の車両から乗車したのですが、この車両にはサイクルルームという自転車を輪行袋に入れずにそのまま置けるスペースが2台分ありました。
2台分とも空いていたので、輪行袋に入れた状態でそのスペースに置きました。
他の乗客の邪魔にならない便利な設備です。
車内で軽く一杯やっているうちに電車は18時前に宇和島駅に到着。
今夜のホテルは駅直結なので、自転車は展開せずそのままチェックイン。
夜の”反省会”では締めに宇和島鯛めし(※鯛の刺身を生卵の梅雨に漬け込んだものをご飯にかけていただくスタイル)を頂きました。
刺身が食べられない私は替りに伊予さつまを頼みました。
伊予さつまとは、すりつぶした魚に焼き味噌を加えて焼きそれをだし汁で延ばしたものご飯の上にかけた料理。
旨いとも不味いとも言えない微妙なもので、締まらない”反省会”となってしまいました。
<走行ルート>
Relive ‘YMCCしまなみ四万十ライド4日目’
Text by W田
]]>以前 YMCC に在籍していたK林です。
久しぶりにYMCCのクラブランに参加させてもらいました。
今回私がレポートを担当するのは5日目、6月17日の分。
宇和島から江川崎まで電車で移動し、四万十川を下るというルートです。
この日も良い天気でした。
そして景色良し、食事良し。
ほんの少しアクシデントも有りましたが、それも旅の味わいのスパイスです。
起伏にとんだ味わい深い一日になりました。
さて。
どこから書こうかな。
他の方のレポートを読まれた方ならお気づきだと思いますが、このツアーは見どころが満載です。
ほんとN地さんの企画力は凄い。
自転車走行以外の部分も楽しめるよう非常に凝ったつくりになっています。
ですが、逆にこういうレポートでは書きたい事が多すぎて悩みます。
すべてを盛り込もうと思ったらどれだけの分量になるのか見当もつきません。
ですので、まずはサイクリングクラブのレポートらしく、自転車ツーリングを軸に書きはじめてみます。
あとは思い出されるまま走り以外のエピソードなども付け加えます。
この日の走りの起点は予土(よど)線、江川崎(えかわざき)駅。
四万十川の河口からおよそ48km上流に位置する半無人駅です。
<写真は宇和島〜江川崎の電車の風景です>
周囲が山に囲まれていて、それなりに山の中だという印象が有ったのですが、今調べてみたら川面の標高は34mくらいしかありません。ここから下流の平均傾斜は0.1%未満。
河口からの距離と周囲の景色から考えると意外なほどです。
と言ってもいまいち解りづらいかもしれませんので、関東圏の大きな川と比較してみました。
例えば多摩川だと、河口(川崎)から48km遡ったところは日野付近です。
そのあたりの川面の標高は79mくらい。
同様に荒川で新木場から48km遡ると川越、こちらの標高は5m。
相模川だと茅ヶ崎から48km地点は相模湖。
相模川は途中に二つのダムを有していることもあり、ダム湖の標高は164mもあります。(グラフ参照)
こうやって見ると四万十川の流れ(≒傾斜)はかなり緩やかなことがわかります。多摩川の半分くらいしかありません。
(標高データはルートラボサイトのGPSデータを参考にしました)
ですが、川の両脇の傾斜を見るとまた違った傾向が見られます。
河口から48km地点でそれぞれの川の流れに対し直角にスパッと切った土地の起伏を見たのが右のグラフ。
川面の高さを基準とした川の両脇の地形を表しています。
これを見ると、荒川多摩川が平地に在るのに対し、四万十川相模川は山に挟まれていることがわかります。
それぞれの川の流域全体を比較しているわけではないので少し乱暴な評価ですが、おそらくこの傾向はそれほど見当違いではないでしょう。
そしてその地形が生み出したのが、この景色。
このあたりの四万十川は「山あいを縫うように、穏やかに流れています。
この景色の空と山と川のスペクタクルには圧倒されました。
もし水面の上に立てるものなら川面を自転車で走りたいくらいです。
ただその一方で、四万十川流域を走ると時折「洪水注意」の標識が目に留まります。
考えてみると、「山あいを流れる」という特徴は、大雨が降った際には山から急に雨水が流れ込みやすいということでもあり、「傾斜が緩やか」というのは流れが遅い、すなわち川の水を下流に押し出す力が弱いということとも取れます。
そういった川の特徴、プラス台風の通り道になりやすい地域ということも相まって、増水が起こりやすいのかもしれません。
おっと、いけない。
今日走った四万十川がどんなところか説明をするつもりが地形学みたいな話になってきました。
前置きはこのくらいにして、自転車に戻りましょう。
江川崎駅を出て国道441号線を川下に向かうと、すぐに道の駅が有ります。
道の駅 “よって西土佐”
時間はまだ午前(ひるまえ)ですが、少し早い食事を摂ることにしました。
ご飯はこちら。
鰻飯、鮎の塩焼き、川海老のかき揚、ツガニ(藻屑蟹)の味噌汁、等々。
四万十川の恵みを盛った贅沢なお膳です。
ここで出されている鰻なら天然ものかと思いますが、だとしたらなんて贅沢なごはん。
まだほとんど走ってもいない身でありながら、このような美味しい食事を頂くなんてバチが当たりそうです。
お恥ずかしい話ですが、四万十川の食材といえば鮎くらいしか思いつきませんでした。
でも考えてみればあれだけ山に囲まれている自然豊かな川ですから多くの魚、動植物が居て当然です。
山に入れば山菜、木の実、茸なんかも色々ありそう。
ここ四万十川流域は気持ちの良いところなので、きっとまた来るでしょう。
その時には事前に旬の食材を調べておこうと思います。
なお、この道の駅では土産物販売もしています。
地元の生鮮食材や加工品、などなど。
名産品の数々は見ているだけでも面白く土産に買いたくなるのですが、ここであれこれ買ってしまうと旅行用バッグの容量を圧迫してしまいそうです。
お店の方には申し訳ないのですが、ここはぐっと我慢して土産は高知で買うことにしようかと思います。
が、つい誘惑に負けてしまい「筏羊羹」を買いました。
四万十市の右城松風堂というお店が出している棒状の羊羹です。
魚肉ソーセージくらいの大きさで携帯しやすそう。
これは小豆餡好き自転車乗りとしては見過ごすわけにはいきません。
ところで買い物の際に横を見ると、I浦さんがあれこれ土産を買っていました。
欲望に忠実な方だなあ。
たしかもうI浦さんのリュックはかなり容量いっぱいになっていたはずなのに。
自転車ツーリングに限らず旅行にありがちな話かもしれませんが、ツーリングでは日が経つにつれてリュックやバッグの容量が思い出とともに埋まっていきます。
今回I浦さんとM野さんはメインの荷物運搬方法がリュックサックだったのですが、すでに目に見えてパンパンになっています。
スーパー特売などでみる「みかん詰め放題」のポリ袋状態。
お二方このまま今日明日を無事に乗り切れるのかな。
大丈夫かな。
昼ご飯を終えて、四万十川の景色を味わったらいよいよ本格的に出発。
川に沿って河口近くの四万十市中村駅まで向かいます。
川の傾斜で説明しましたが、ルートは基本緩やかな下り坂。
でもそれなりに起伏もあり、曲がりくねってもいるので景色の移り変わりが楽しめます。
鶯の声が時折聞こえてきます。でもあまり鳴きは上手くない。
いまどき(6月中旬)なら「谷渡り鳴き」をしはじめていそうなものですが、この辺りの鶯は違うのかな。
などと考えていると、川を横切る白い道が見えてきました。
沈下橋です。
欄干の無い単純なつくりの橋で、その独特の形状は以前から知っていましたが実物を見るのは初めてです。
最初に着いたここ岩間の沈下橋は昨年11月に一部が破損してから通行止めになっています。
残念。
ちなみにWikipediaで “四万十川” を引いてみると、沈下橋に関して以下の記述があります。
四万十川 – 沈下橋(https://ja.wikipedia.org/wiki/四万十川#沈下橋)
(中略) …増水し橋上20cm位の水位なら渡る人もいる。また酒酔い運転の自動車が夜中に運転を誤り転落する事故も少なくなく、この場合ほとんどは助からない。(下線は筆者記入)(以下略)
…なんか凄い事がさらっと書かれています。
橋上20cmって、脚を掬われたらお陀仏でしょうに。それと飲酒運転による転落が「少なくない」ことなの?
ちょっとした無法地帯。
とはいえ正直なところ、私も水に沈んだ文字通りの沈下橋を渡ってみたい気がします。
ここで撮った集合写真。なかなかいい感じです。
ちなみにこの座っているベンチ(?)は、破損した沈下橋の一部を切り出したものだそうです。
座っているところのすぐ後ろに白線がありますが、これが橋の縁に描かれていたもの。
つまりこのままベンチをもとの橋の位置に戻せば、我々は川の上に脚を下した位置で座っていることになります。
この沈下橋本体はコンクリート製で、厚さは500mmくらいでした。
橋の側面は丸まっており、流れに対する抵抗を減らすように工夫されていることが分かります。
こういう独特の構造物はとても興味深い。
地元の方々の生活や、過去の経緯、建設費の制限がこの形に行きついたはずで、例えば車社会になる前はどういう素材でどう作られてどう運用されていたのか、などと想像が膨らみます。
この後、数キロ下流にある勝間の沈下橋に行きました。
こちらは健在。渡れます。
やはり欄干がないのは不安なもので、縁にいくときには少し足がすくみました。
でもその反面、開放感もあります。
欄干がないだけで視界が広くなり「川の上に立って居る」感じが強くなります。
川面を波立たせながら来る風が自分を通り過ぎて行くのはとても爽快。
先に「水面の上に立てるものなら川面を自転車で走りたい」と書きましたが、そういう空想の端に触れたようです。
こういう形で叶う夢もあるんだ。
勝間の沈下橋を渡った後は、国道441号線に戻らず川の縁の細い道路を走ります。
舗装こそ少し荒れていましたが、その分車通りも無く、緑に囲まれた道。快適な走りができました。
ヤブ蚊が出そうな茂みとかあったのですが、ウチのグループには蚊にモテるN地さんがいるのでヘーキです。
蚊イケメンなので蚊を一手に引き受けてくれます。
そして高瀬の沈下橋、佐田の沈下橋と橋をハシゴして渡ります。
ある橋では川を見下ろすと長四角の箱が沈んでいました。
A荻さんと見ながら「あれは蟹を捕る罠ですかねえ」「いやいや、蟹だったらあんなに長細い必要ないでしょう」なんて話をしたり(結局何の仕掛けだったんだろう…)。
別の橋では急に強風が吹いてきてM野さんが「怖いー、自転車で走れないー」なんてキャーキャー言ってたり。
うつ伏せてほふく前進で橋の縁から頭を出し下の流れを覗き込む人もいれば、往来の人と明るく挨拶する人もいたりで、もう、なんというか、こういう無邪気さは修学旅行の学生と変わりません。
勝間 – 高瀬間では川の縁の道を通りましたが、基本的には江川崎から中村に向かう道は国道441号線です。高瀬橋を過ぎたころから県道340号線に入りました。
そこの話も少ししておきます。
まず一つは、これらの道路は時折極端に道幅の狭いところがあること。
車のすれ違いもままならないほどで、一度はすれ違う車のところに我々ツーリングの集団がかち合ってしまい、身動きが取れない三すくみ状態になったりもしていました。
車通りが少ない緩やかな下りなのでノリノリで走りたくなりますが、そこは要注意。
もっともこの点に関しては土地勘のあるN地さんがよほど注意してくれていて、BONX(ボンクス)と呼ばれる通信機を使いメンバーの多くに注意を促してくれていました。
先の例は本当に運の悪いケースです。
もう一つは、道の駅を出るとなかなか休憩所がないこと。
道の駅を出てから40kmくらい、コンビニどころかトイレもありません。
結局佐田沈下橋を過ぎたあたりの「佐田公衆トイレ」でトイレ休憩を取りました。
もし今後走りに行こうという方がいらっしゃったら、これも気を付けてもらいたい点の一つです。
ところで。
高瀬の沈下橋を過ぎたころからF本さんの自転車に気になる異音がし始めました。
最初はだましだまし乗っていたのですが、やはりちょっと不安です。
問題を引き起こさないかどうか確認しよう、ということで、佐田沈下橋を過ぎたあたりで診てみることにしました。
F本さんの自転車はランドナー。
ドロヨケがついています。
その板金が速度に応じてビリビリカリカリ引っ掻いているような音で鳴っています。
ただし、並走しながら確認してみても、それが前輪のものなのか後ろなのかはいまひとつ判りません。
なおかつ厄介なことに、停止して車輪を手で回す分には音がしません。つまり「乗って走っている状態」でないと状況が再現できないんです。
さてどうしましょう。
まずはその鳴っている場所を特定しなければ始まりません。
F本さんに低速で走行してもらい、横を歩きながら前後のドロヨケを触ってみたところ、「震えているのは前」ということが判りました。
そしてみんなで前輪を詳しく調べてみた結果、フロントバッグの下に隠れているドロヨケ取り付けネジがやや長すぎてタイヤに当たっていたことが判りました。
ほんの少し長い程度なので、前輪を持ち上げたときには当たり方が軽くなり鳴らず、なおかつ走るときには強く押し付けられるので鳴っていた、ということのようです。
これは、…ちょっと無視してよいかどうか判断が微妙なところです。
なんとなく大丈夫そうですが、もし万が一タイヤをロックするような当たり方をすれば、タイヤが裂けることは無いにしてもハンドルが取られかねません。
ここは時間をかけても直した方が賢明です。
ただ、ここのボルトを取り外すとドロヨケが固定できなくなるので、外すわけにはいきません。
ボルトがタイヤに接しないよう少し引き上げなおかつ固定する必要があるのですが、それには「ワッシャー」もしくは「ナット」と呼ばれる部品が必要です。
それほど特殊な部品ではなくホームセンターに行けば簡単な入手できるものではありますが、旅行時に携行するようなものでもありません。
さてどうしようか、というときに「多分持ってると思う」と云ったのがW邊さん。
びっくりしました。
荷物をゴソゴソいじったら数種類のサイズのボルト/ナット/ワッシャーがセットになったもの出てきました。
ご丁寧にチャック袋にまとめられています。用意周到。
流石、ランドナー歴が長いというべきなのでしょうか。旅慣れてます。
ほどなく調整が済み、藤本さんのランドナーは復活しました。
カッコいい。私はこういうのにしびれます。
ツーリングだけの話ではありませんが、こういうトラブル対応のセンスというか経験というか、思慮深さは見習うべきものがあります。
それから、この一連の作業は道路の脇で行っていたのですが、自動車の来る方向ではW田さんがずっと車の往来を見張り、作業している我々の安全を気遣ってくれていました。
こういうのもまた大切。
交通量がほとんど無かったため「なんとなく」で作業を始めてそのまま道路上に居たのですが、本来は安全なところまで移動しなおして作業するべきでした。
自分はクラブランをしばらくやっていなかったので、こういうセンスも忘れていたようです。
いかんなあ。
なんか中村くん宛に書いた伝言メモみたいな見出しですが、違います。
佐田から四万十市 中村駅近くの宿まで向かう道の話。
トイレ休憩した佐田から宿まではほんの5km程度で傾斜もそこそこ。地図上では大した特徴のないルートなのですが、今回参加したメンバーにとっては重大な出来事がありました。
雨です。
と書くと、これをお読みの多くの方は
「それがどうしたの?雨くらい降るでしょう?」
という感想を持たれると思います。
そうなんです。そうなんですが、ここまでの5日間、奇跡的に晴天続きだったメンバーの気分としては、残念で仕方がありません。
何と言ったらよいのか…、
例えて言うなら藤井聡太棋士。
無名の新人がいきなり現れて、連戦連勝。
そこでみんな気づくわけです。凄い事が起こってることに。
格上の棋士にも勝って、連勝記録も更新し続けて、気分はさらに盛り上がります。
そんな気分の時に突然負けて、「あー惜しい!」ってなる。
このときの我々はそんな感じでした。
6月半ばの四国を旅行するに当たって、みんなが気にしていたことの一つが雨。
自転車乗りにとって雨は本当にヤな相手。でもツーリングにおいては無視するわけには行きません。
大体にして、季節を考えると降らない訳が無い。
当然みんな雨具はしっかりと用意しています。この雨具がまた憎らしいほど荷物になります。
それがなんと連日の快晴。
奇跡的、信じられない。雨具なんて要らなかったね、俺らツイてる!
なんて高揚感の中でのこの雨です。
どれだけがっかりしたか、幾らか伝わったでしょうか。
まあそうはいってもくよくよするようなメンバーではありません。
本降りになったかの頃、中村駅近くの宿に到着しました。
16:55、ここが今日のゴール。
ウェアの洗濯をしたり荷物の整理などをしてから、N地さんなじみのお寿司屋さんで夕食。
N地さんのお友達も交え、いつものごとく宴会になりました。
毛利さん、米津さん。
なんでもN地さんは以前にここ四万十を舞台にした映画製作にかかわったことがあるそうで、そういうご縁だそうです。
道理で四万十に詳しいわけです。
お二方ともとても熱意のある方。
そして旧知の仲だからか、N地さんもこのツアーで初めて見るようなぶっちゃけた表情を見せています。
生きの良いオッサン(失礼)の集まりという感じで、見ていて気持ち良いものでした。
多分こういう人たちが水面下に沈んだ橋を気にもかけずに渡ったりするんだろうと思います。
ここで初めて食べたのが「塩たたき」という鰹の食べ方。
字面でなんとなく想像がつくと思いますが、癖の少ない新鮮な鰹でしかできない食べ方です。
確かに旨い。食材の良さが良くわかります。
ところで、私は滅法酒に弱い。
なので、この宴会の後はおとなしく宿に帰りました。
生きの良いオッサン(失礼)たちは、その後ラーメンなど食べに行ったようです。
酔っぱらって沈下橋を自転車で走ったりしなければ良いのですが。
(転落した場合はまず助からないらしいので)。
さて。そんなわけで今日のレポートを終わります。
お気に入りの自転車に乗って、気の合う仲間と一緒に、新しい景色を見る。
YMCCの走りの良さはそういうところだと思っています。
久しぶりのYMCCラン、楽しませてもらいました。
<走行ルート>
Relive ‘YMCCしまなみ四万十ライド5日目’
Text by K林
]]>開催日時:2018年3月17日(土) 11時半 出走
スタート:軽井沢駅前
ゴール:上州富岡駅
走行距離:44.6km
獲得標高:323m ※データはSTRAVA準拠
参加者4名:W邊、O湖、M野、I浦 報告者: M野
コース概要:https://www.relive.cc/view/1456914589
昨夜の雨と打って変わった快晴の軽井沢は、春の日差しに思ったより肌寒さも無く、快適なランになりそうです。
サクサク自転車を組んで中山道(国道18号)を碓氷峠へ。
噂通りの軽い登りを アッと言う間に超えると、ゴーカイにダウンヒルです。
対向車が殆ど無く気持ちよく滑走していますと、見えてきました!アプトの道!
あまりに快調な下りにうっかり通り過ぎそうな旧熊野平駅入口の駐車場で停止して、階段をシクロクロスのように担いで登ります。
こんな感じ。
O湖さんはもちろんですが、W辺さんの担ぎ方の軽快な事!さすがです!
登り切ると旧信越本線の跡地をハイキングコースとして整備したアプト式鉄道の遺構がありました。
少し裏寂しい雰囲気ですが、立派に保存されています。
この線路には26のトンネルがあるそうですが、建設会社が其々異なるため、ちょびっとづつ、トンネルの様式が異なります。
でも、全てとても美しく、仄暗いトンネル内もとても雰囲気があって素晴らしいです。
自転車を押しながら1.3Kmをハイカー達に混じって歩き、トンネル群のメインの四重の眼鏡橋!
これが青空に映えて本当に美しいのです。
ここから、アプトの道を降りて、自転車を漕ぎます。
ここまで、下り&徒歩で、あまりペダルを回していません…。 私のケイデンスメーターは故障しているのかと思う位、殆ど働いておらず。
横川に行く途中は碓氷湖を横目に、中山道の宿場町も通りまして、古い民家や、お米屋さんなんかが建ち並びます。
とてもいい雰囲気(^ ^)
横川駅前のおぎのや本店で「峠の釜飯」の昼食。さすがに駅弁で、注文するとあっという間に出てきますが、ちゃんと温かいのが本店の駅売りと違うところ。
食後に「碓氷峠鉄道文化村」で、旧国鉄の色々な実物のパンタグラフや連結部位など、見応えのある展示物を堪能しましたが、一番盛り上がったのは100円で体験する手漕ぎのトロッコ。
いい大人が真剣に漕いで、かなり楽しかったです。
これ、二機ありまして、皆さんとビール代賭けて競争したらさぞかし盛り上がった事でしょう…
その後、鉄道資料館に入り、大幅に磨耗したアブト式の歯車式レールを見て凄い力がかかっていたと驚き、大きなHOゲージのジオラマのデモで通勤電車から新幹線、豪華旅行列車まで各種の車両の走るのを見て、ついつい時間を過ごしてしまいました。
ここから、世界遺産の富岡製糸場、「富岡製糸所と絹産業遺産群」に向かいます。
雪解け水を待つ、水量の少ない高田川沿いを、サイクリングロード(かなりラフな作り…)で下ります。
不親切(?)な道路案内板に少し道に迷いつつ、閉園30分前に到着!
とにかく、製糸工場だけは見なきゃ!と急ぎます。
体育館のような広さの工事内に整然と製糸機械が並びます。
ここで繭玉から生糸を作ってたんだなぁ…と、想いを馳せながら見学。
工場の敷地内には大きな女子寮が何棟もあり、診療所まで揃ったコロニーになっています。15畳の畳の部屋で一体何人が生活していたのだろう、などと考えながら、時間も限られているので駆け足で見学して、製糸場を後にしました。
ここから、上信電鉄の上信富岡駅に向かいます。
富岡製糸場の世界遺産登録の効果か、小さな単線の駅は、とても綺麗にリニューアルされていました。
この、綺麗な駅構内で輪行をしました。
集合場所の軽井沢もそうでしたが、駅や観光地がより快適な方向へと、積極的に手が入れられています。
次に来る時には、また違う顔を見せてくれるんでしょうね。
楽しみです。
今回のクラブランのテーマは「原点回帰」。
あまりにも数多く走っているせいか、すっかり「日常」と化した境川サイクリングロードの原点を訪ねる旅である。
以前、YMCCでは鶴見川の源流を探し、多摩市の泉を訪ねた。
今回はその第2段ともいうべきもので、比較的メジャーな鶴見川源流よりも探究心にそそられる目的地といえる。
YMCCのHPはクラブ員以外の方もご覧になっていることが多いのでご説明すると、境川は東京都と神奈川県の境から端を発し、神奈川西部を南北に貫き、町田市、横浜市瀬谷区、大和市、藤沢市を流れ、江ノ島付近に流れ出る川で、特に町田市を流れる中流域から下流にかけてはかなり整備されたサイクリングローソが存在し、神奈川東部、東京西部のサイクリストにとっては馴染み深い川である。
趣としては河口から遡るのもありだが、12月の寒空の中、あまり無理したくはないよねえ、そうですよねえ、ということで源流から河口まで下ることに決定。
待ち合わせは源流からほど近い横浜線の相原駅に集合。
そこからおよそ5km離れた町田市大地沢青少年センターへ向かう。
ここからは徒歩になるのだが、およそ15〜20分ほども森の中を歩くと、ようやく源流の泉が目の前に現れる。
ここの道は整備されているとは言え、けっこうハード目。サイクリング的な装備というよりもトレッキング的な想定をしておいたほうが良さそうだ。
それにしても結構多くのハイキング/トレッキンググループと遭遇した。
我々が知らないだけでけっこうメジャーなトレッキングポイントなのだろうか。
サイクリングではなくほぼほぼトレッキングで汗をかいた参加メンバー。
これではYMCCの名がすたるということで、N地オススメのポイントを移動。
そこは坂好きN地のイチオシ激坂で、雨降林道というのだが、なんと瞬間的に22%の激坂があるのだ。
N地は実は斜度看板のコレクター。ここの22%看板はかなりのハイランクなのである。
斜度がきつくても看板がなければ意味がない、その逆もしかりということで、霞ヶ浦付近で25%看板を見るまでは、ここが実視のNo.1だったのだ。
とかなんとか遊んでいるうちにもう11時オーバー。
早めの食事を取ろうということで少し戻ったところにある十割そばの「蕎麦処 川崎」さんへ。
民家の一角を改造したお店で、ノボリを注意深く探さないと見逃してしまいそうなお店だが、味は抜群!
挽く前の蕎麦の実から見せてくれるこだわり用で、店主オススメの天もりそばを頼むと「30分くらいかかるよ」とのこと。
ゆっくり待てるのもこういう旅のいいところ。
と思っていると程なくして天ぷらを揚げ始める音が。
そしてなんと1つ1つあげるごとにテーブルのお皿にもってくれるのだった。
思いもしなかった素晴らしいもてなしぶりに大満足のYMCCの一行。
また必ず来ましょう!と言い合わせてライドを再開。
境川は上半分では町田街道沿いを流れている。
というより町田街道は国道246付近までは境川沿いに作られたと言ったほうが正しいだろう。
上流は川幅が狭いため整備が追いついておらず、相原駅を通り越して京王相模原線を過ぎたあたりで川べりへ。
あとは非常に整備されたサイクリングロード。
小田急町田駅近辺は非常に人通りも多いが、田園都市線南町田駅を過ぎたあたりからは歩行者もまばらになり快調に進む。
しかしさすがは冬で、日が落ちるのが早い。
無理はすまいと話しつつも、できれば乾燥したいのがサイクリストの人情。
自然とケイデンスは上がり、ギリギリ日が沈む前に江ノ島へ。
「走り切れましたね〜」と満面の笑みの3人。
もちろんその後は、片瀬江ノ島駅前でたっぷりと感想の美酒をいただきました。
O湖さん、I浦さん、お疲れ様でした!
Relive ‘クラブラン12月 境川源流から河口まで’
]]>
幸運に恵まれて口福なライドでした.松輪鯖は入荷しないことも多く,空振りに終わるリスクもあるのに無事に食べられて,強風が吹きましたがお天気も良く,温かくて汗をかく位の陽気の中,最後の逗子到着まで事故もパンクも何のトラブルも無く完走しました.距離は50Km弱ですが,意外と坂が多く,獲得登りは予想を越えて743mになりました.
電話してから行った方が良いと三崎口駅の観光案内所で言われていたのに,集合後は電話もせずに飛び出して,途中の岩堂山から東京湾を見渡すのもそこそこに,11時開店の一時間前,10時には「地魚料理 松輪」に到着.随分と背の高い自転車ハンガーに駐輪して,名前を順番待ちボードに書き込むと,我々のグループで先頭から14人になりました.近くの生簀を覗いたりして11時になると順番に呼ばれます.我々が呼ばれてそれで最初の回は終わり,後の人が苦情を言ったらこれで14名なので,次の方は呼ばれるまでお待ち下さい,と言われていました. トロ鯖炙り焼きが有りますか,と聞いたら,昨日,一昨日は無かったが今日は有ります.ただし数は少ないので早く売り切れに成るでしょう,との事.前日の3時半頃には翌日の入荷量が分かるので電話すれば鯖が有るか分かるそうです.今回はタイミングも在庫もぴったりの大ラッキー! 皆さんの普段の行いが良いのでしょう.
松輪からは,下り坂でも踏まないと前に進まない強風の中を,急坂を登って宮川公園へ.風力発電機が2機あるが現在は停止しています.展望台からは眼下にヨットハーバー,遠くは太平洋が広がります.
ここから城ヶ島大橋を渡り,城ヶ島灯台に行きます.海岸から見上げると城ヶ島大橋の高いこと.
帰りに再び橋を渡り,三崎の「うらり産直センター」を横目に見て,海岸沿いを北上.諸磯湾のヨットハーバーを見ながらしばしヨット談義.
油壺湾を横目に小網代湾を左に見て北上します.再び三浦市の最高点辺りを通り国道134号に戻ります.少し先を急いで林の交差点から関口牧場を目指します.再び登った上に関口牧場のアイスクリームが待っていました.今日はみかん味とミルクのミックスを楽しみます.すごいボリュームです.
ここからはひたすら海岸線を北上で終点,逗子に急ぎ,4時過ぎに走了しました.輪行体制を整えて反省会.さらに一部は二次反省会へと進みました.
気分の良い走り,美味しい食事,走了後の反省会と楽しいライドでした.参加の皆様に感謝です.
坂・坂・坂!
高原ライドという爽やかな言葉とは裏腹に、近年のYMCCクラブランの中でもかなり厳しい方のライドになったのは間違いありません。
走行距離こそ53km程度ですが、30度を超える暑さと直射日光、そして全行程の90%が斜面(ほぼ上り)というハードなコースとなりました。
直近の天気が雨や肌寒い日が続いていただけに、より体に応える結果となりましたが、そこはベテラン揃いのYMCC。
自分のペースをキチンと守り、無事アクシデントもなくゴールを迎えたのでした。
プラン通りにいかないのがツーリングとは言え、現場での適応力をあげる必要性を非常に感じさせられたライドとなりました。
集合時間は朝の9時半。
待ち合わせの上田駅は事実上新幹線でしか行けない場所のため、ほぼ列車指定でのプランニング。
しかし秋の軽井沢と金沢の人気が凄まじく、メンバーの中の数人は指定がゲットできずかなり早い便で朝の上田市へ。
北陸新幹線は久々ですが、JREの新幹線はなんとなくホッとさせられるデザインで大好きです。
ほぼ時間通りに合流し、10時にはスタート。
上田城を眺めるだけで通り過ぎ、まずは真田歴史館へ。
ここまでの坂も結構なものでおよそ10kmで海抜450mから一気に850mまで駆け上がる。
結局上り坂は無理をしないのが一番早くて効率がいいようです。
林檎畑を通り真田昌幸の居館跡から歴史館へ。
歴史館は250円の入場料がかかるが、多少なりとも興味があるならぜひ寄るべき。
昌幸、信行、幸村の鎧や、真田城の立地模型など見るべきものは多いと思います。
ここからは県道4号から県道79号の”高原の道”。
軽井沢へと急ぐターン。
途中、カカシだらけの稲倉の棚田により、近くのカフェでお食事。
なにもないところにぽつんとある「風香・風の夢ギャラリー」
ものすごい車の台数が周囲に似つかわしくなく、訝しげに店内に入ってみてその理由がわかりました。
高台にあるこのお店は眼前に千曲川と真田の郷・上田市が一望にできるのです。
混んでいるため食事が出てくるまで30分待ちと告げられるも、美味しいうどんに大満足。
食べ終えた時点ですでに13時半。
やばい。このままでは本来の目的地の横川にたどり着きません。
「急ぎましょう」との藤本会長の声に背を押され、多様のアップダウンはありつつも爽快な高原の道をひた走る。
東御市の鞍掛交差点を左折し県道79号へ。
ここからがある種、本日のハイライト。
およそ3%前後のだらだら坂が延々11km続くゾーンである。
それほどきつい坂ではないため、ついつい踏んでしまい、気づくとえらく脚を削られているという悪夢のような坂です。
さすがにここでは写真を撮っている余裕はありませんでした。
それでも目の端に飛び込んでくる蕎麦の白い花がきれいでした。
そろそろ時間が厳しくなってきたため軽井沢の追分宿を泣く泣くカット。
急ぎつつも高原の道を楽しみたいということで、悪魔と契約することに。
俗に1000林道という”THE高原の道”を堪能するために「交通量の多い道をダラダラ降りてダラダラ登る」か「短い激坂を登って跡は平坦路で高原の空気を楽しむ」の2択で、当然のように後者を選択し、大浅間ゴルフクラブで左折。
約500m、10%超えの激坂でちょいと足をつきつつも、上りきった達成感とその後に続く高原の道を堪能しました。
軽井沢の別荘地を抜ける1000m林道は広葉樹のトンネルで、涼しさとあいまって非常に気持のいい道。
ほとんど平坦のまま中軽井沢の星野温泉付近に出てきます。
この時点でおよそ17時。
本当は碓氷峠を下り、アプトの道を見学する予定でしたが泣く泣く断念。
中軽井沢駅前の喫茶店アラガールさんでコーヒーをいただき、からの蕎麦の名店かぎもとやさんでそばを堪能してきました。
軽井沢?東信地区?の名物のくるみだれはないものの、過去に吉川英治などの文化人に愛されてきたお蕎麦は、きりりと冷えた地酒ともに体に染み込んでくるのでした。
今回はいけなかった碓氷峠〜アプトの道ですが、次の機会には軽井沢〜横川〜高崎辺のラインでクラブランに提案してみようと思いました。
F本会長、I浦さん、O湖さん、みなさん疲れ様でした!
追伸:帰りの新幹線は行き以上に混んでいました。指定席ははおろか自由もいっぱい。デッキに立ったまま軽井沢〜大宮間を移動するハメになったN地でした。プランニングは本当に大事ですね。
<本日の実走コース>
<本日のギャラリー>